東京の桜が散って、今年もお花見が終わってしまったなと寂しくなっていませんか。正直、私も毎年そうなんです。3月末から4月頭にかけてはあっという間に桜が終わってしまって、気づけば来年まで待つしかない。そう思っていたときに知ったのが、北海道十勝地方の桜は本州よりひと足遅く、4月下旬から5月中旬にかけてが見頃だという事実でした。
調べてみて気になったのが、帯広から車で20分ほどの音更町にある十勝川温泉です。世界でも珍しい植物性のモール温泉が湧いていて、露天風呂付き客室のある宿も多い。桜のシーズンに合わせてこのエリアに泊まれば、花見と温泉を一緒に楽しめるうえに、本州でお花見を逃した人にとっては「もう一度桜を見られる」うれしいチャンスになりそうです。
この記事では、帯広市内と音更町の桜の名所、そして十勝川温泉エリアで実際に予約できる宿6軒を、私が2026年7月時点で調べた範囲でまとめました。露天風呂付き客室のある宿から、家族での記念日旅行に向く宿まで、目的別に紹介しています。来年の桜シーズンの旅行先を探している人の参考になればうれしいです🌸
帯広で桜と温泉、両方を楽しむならこのタイミング
まず押さえておきたいのが、十勝地方の桜は本州よりも見頃が遅く、例年4月下旬から5月中旬にかけてがピークになるという点です。本州の桜がすっかり終わったあとでも、十勝であれば間に合う。この時期のズレこそが、このエリアで花見をする最大の魅力だと思います。
帯広市街の桜の名所「緑ヶ丘公園」
帯広市内で桜の名所として知られているのが、緑ヶ丘公園です。園内には約780本のエゾヤマザクラが植えられていて、なかでも全長300mの「彫刻の径」沿いに咲く桜並木が見どころだそう。例年の見頃は4月下旬から5月上旬で、2026年は開花予想が4月28日、満開予想が5月1日と出ています。帯広市の中心部からも近く、動物園や美術館が隣接しているので、桜を見たあとにそのまま園内を散策できるのも便利なところです。
個人的に意外だったのが、この公園がゴールデンウィークとほぼ重なる時期に満開を迎えることです。本州で桜のタイミングを逃した人でも、GWの旅行として組み込みやすいのではないかと思います。ただ、開花予想はあくまで例年のデータに基づくものなので、実際に旅行を計画する際は直前に最新の開花情報を確認するのが安心です。
音更町「十勝が丘公園」で楽しむチシマザクラ
十勝川温泉から車で15分ほどの音更町には、十勝が丘公園があります。ここで植えられているのはチシマザクラやクシロヤエザクラで、本数は約80本とこぢんまりしていますが、見頃が例年5月中旬から下旬とさらに遅め。緑ヶ丘公園の桜が終わったあとでも楽しめるのが特徴です。直径18mの花時計がシンボルになっていて、桜の季節以外にもチューリップなど季節ごとの花が楽しめる公園として地元でも人気があるようです。
正直、緑ヶ丘公園に比べると知名度は控えめですが、だからこそ落ち着いて花見ができそうな穴場だと感じました。十勝川温泉に宿泊しながら、少し足を延ばしてこちらの桜も見に行く、という2段構えの花見旅程が組めるのは、このエリアならではの贅沢だと思います。気になる宿が決まったら、まずは楽天トラベルで十勝川温泉エリアの空室状況をチェックしてみてください。
桜のシーズンにこそ泊まりたい、十勝川温泉というモール温泉
桜の名所を押さえたところで、次はいよいよ宿の話です。十勝川温泉は、帯広市街から車で15分から20分ほどの音更町にある温泉地。ここに湧く温泉が、実はかなり珍しいものだと知って調べる手が止まらなくなりました。
世界でも珍しい植物性モール温泉の特徴
十勝川温泉観光協会の公式サイトによると、この温泉は世界でも数少ない植物性のモール温泉で、北海道遺産にも選定されています。太古の植物が地中で堆積してできた地層から湧き出す温泉で、植物由来の有機成分をたっぷり含んでいるのが特徴だそう。肌あたりがやわらかく、美人の湯とも呼ばれていて、湯上がりのしっとり感が口コミでもよく語られています。
私自身はまだ実際に浸かったことはないのですが、口コミを読んでいると「他の温泉と明らかに肌触りが違う」という声が想像以上に多くて、これは本物なんだろうなと思わされました。桜を見たあとにこの湯にゆっくり浸かれると考えると、それだけで旅の満足度が一段上がりそうです。「モール」という名前自体、ドイツ語で泥炭を意味する言葉に由来しているそうで、この地層のなりたちを知ってから改めて調べると、十勝という土地の成り立ちそのものに温泉が結びついているようで、ちょっとロマンを感じてしまいました。
帯広駅・空港からのアクセスと、市街地に泊まる選択肢
十勝川温泉へは、JR帯広駅から車で20分ほど、とかち帯広空港からも車で30分程度が目安です。公共交通機関の場合は帯広駅前からバスも出ていますが、本数が限られる時間帯もあるので、桜の名所を巡りながら向かうならレンタカーを借りるのが効率的だと思います。空港でレンタカーを借りれば、そのまま緑ヶ丘公園や十勝が丘公園に寄り道してから宿へ向かう、という自由度の高い旅程も組みやすくなります。
一方で、桜の名所である緑ヶ丘公園にもっと近い場所に泊まりたい、帯広の街をあわせて楽しみたいという人には、帯広駅から徒歩1分の帯広天然温泉ふく井ホテルという選択肢もあります。自家源泉を持つ市街地の宿で、朝食は和食・洋食・中華粥・コンチネンタルの4種類から選べるのが評判のようです。十勝川温泉のしっとりした湯とはまた違う魅力があるので、移動の効率を優先したい人や、車を使わずに公共交通機関だけで旅程を組みたい人は、こちらも候補に入れておくとよさそうです。気になる方は帯広天然温泉ふく井ホテルのプランをチェックしてみてください。
客室で温泉と桜を独り占め。露天風呂付き客室がある宿3軒
ここからは、十勝川温泉エリアで実際に予約できる宿を紹介していきます。まずは客室に露天風呂が付いている宿を3軒。周りを気にせず、好きなタイミングでモール温泉に浸かれるのが最大の魅力です。花見で歩き疲れたあと、部屋に戻ってすぐ湯につかれるのはうれしいポイントだと思います。
十勝川モール温泉 清寂房
2022年8月に開業した比較的新しい宿で、全客室に露天風呂が付いているのが特徴です。琥珀色をしたモール温泉の湯を、誰にも気兼ねなく部屋でじっくり味わえます。館内には「刻の花」というスパ施設もあり、ボディ・フット・フェイシャルのトリートメントが受けられるのだそう。夕食は十勝の食材を使った創作和食会席で、一人旅向けのプランも用意されているとのこと。自分へのご褒美として静かに桜と温泉を楽しみたい人には、かなり相性が良さそうな宿です。十勝川モール温泉 清寂房の客室タイプは公式サイトや楽天トラベルで確認できます。
十勝川温泉 第一ホテル「豊洲亭」
十勝川温泉第一ホテルには、趣の違う二つの館があります。なかでも「豊洲亭」は24室すべてに展望露天風呂を備えていて、部屋の窓から景色を眺めながら湯に浸かれるのが魅力。標準的な客室で泊まりたい人向けの「豆陽亭」も用意されているので、予算や旅のスタイルに合わせて選べるのがうれしいところです。夕食は十勝19市町村の食材を集めた会席や倶楽部ダイニングでのコース料理など、こちらも選択肢が豊富。口コミ評価は4.56(1,153件)と、十勝川温泉エリアの中でもかなり高い水準でした。十勝川温泉 第一ホテルの豊洲亭・豆陽亭それぞれのプランは楽天トラベルで比較できます。
十勝川温泉 観月苑
十勝川のほとりに位置する観月苑は、日高山脈と十勝川を望む庭園露天風呂が自慢の宿です。夕暮れどきの眺めが特に美しいという口コミが多く、客室にも露天風呂付きのタイプが用意されています。館内のダイニング「にれの杜」では和洋のブッフェが楽しめ、フィンランド式サウナも備えているとのこと。口コミ評価は4.49(1,895件)と、こちらも安定して高い評価を得ている宿です。静かな川辺で桜のシーズンならではのしっとりした時間を過ごしたい夫婦やカップルに向いていると思います。十勝川温泉 観月苑の庭園露天風呂付きプランはこちらから確認できます。
露天風呂付き客室で宿を選ぶときに確認したいこと
- 客室露天が展望タイプか庭園タイプかを写真で確認する
- 源泉かけ流しか循環式かを公式サイトでチェックする
- 一人旅プランの有無(清寂房など)を確認する
- 夕食が会席かブッフェか、好みのスタイルを選ぶ
- 料金・空室状況は2026年7月時点の情報のため、最新版は公式サイト・楽天トラベルで確認する
家族や記念日にも。大浴場・記念日プランが評判の宿2軒
客室露天も魅力ですが、大浴場でゆったり過ごしたい、記念日らしいプランで祝いたいという人向けの宿も紹介しておきます。家族旅行や還暦祝いなど、少し人数が増える旅にも対応しやすい宿です。
十勝川温泉 ホテル大平原 記念日プラン
ホテル大平原は、駐車場400台無料という規模の大きさが特徴の宿です。大浴場には露天風呂やエステバス、サウナが備わっていて、モール温泉をたっぷり楽しめます。夕食は和洋中のバイキング形式が基本ですが、「記念日プラン」として寿膳と呼ばれるお祝い用の会席料理も用意されているとのこと。結婚記念日や誕生日、家族での節目の祝いにふさわしい内容だと感じました。大人数での花見旅行にも対応しやすい規模感なので、両親を連れての旅行先としても検討しやすいと思います。十勝川温泉 ホテル大平原の記念日プランの詳細は楽天トラベルで確認できます。
十勝川温泉 笹井ホテル モール温泉の大浴場
笹井ホテルは、十勝川温泉の中でも老舗として知られる宿です。大浴場、サウナ、シャワーバス、檜風呂、露天ジャグジーとひととおりの湯船が揃っていて、モール温泉を色々な形で味わえるのが魅力。レストラン大地では和洋中のブッフェが提供されていて、名物のフレンチトーストが朝食で楽しめるという声も見かけました。帯広駅からバスで25分というアクセスの良さもあり、公共交通機関で訪れたい人にも選びやすい宿だと思います。十勝川温泉 笹井ホテルの宿泊プランはこちらから確認できます。
宿を選ぶときに見ておきたいポイント
ここまで5軒を紹介してきましたが、実際に予約する前に整理しておきたいのが、部屋タイプと食事のスタイルの組み合わせです。露天風呂付き客室を優先するなら清寂房・第一ホテル・観月苑、大浴場と記念日らしさを優先するならホテル大平原や笹井ホテル、というふうに、何を一番楽しみたいかで選び分けると失敗が少ないと思います。桜の時期は宿泊需要が高まる可能性があるので、日程が決まったら早めに空室を確認しておくと安心です。
桜と温泉、欲張りな1泊2日のモデルプラン
最後に、桜の名所と十勝川温泉を組み合わせた1泊2日のモデルプランを考えてみました。あくまで一例ですが、旅程を組む際の参考にしてもらえたらうれしいです。
1日目 花見をしてから宿でゆっくり
午前中にとかち帯広空港またはJR帯広駅に到着したら、まずはレンタカーで緑ヶ丘公園へ向かい、彫刻の径沿いの桜並木を散策します。園内には帯広市動物園や帯広百年記念館も隣接しているので、桜だけでなく軽く観光を挟むこともできそうです。お昼は帯広名物の豚丼などで腹ごしらえをして、午後は十勝川温泉エリアに移動してチェックイン。宿によってはチェックインが15時前後からのところが多いので、到着が早ければ、その前に十勝が丘公園にも立ち寄れる時間の余裕がありそうです。夕方はゆっくり客室や大浴場で温泉に浸かり、夕食は宿自慢の会席やバイキングを楽しむ、というのが1日目の基本的な流れになります。露天風呂付き客室の宿であれば、夕食後にもう一度湯に浸かって、部屋の窓から夜の帯広の空気を感じるのも贅沢な時間だと思います。
2日目 朝食を楽しんでからもう一つの桜スポットへ
2日目の朝は、宿のブッフェや会席の朝食をしっかり味わってからチェックアウト。緑ヶ丘公園より見頃が遅い十勝が丘公園に立ち寄れば、1日目に見た桜とはまた違うタイミングの花見ができるはずです。花時計のまわりを散策しながら、チシマザクラの淡い色合いをゆっくり眺める時間は、賑やかな観光地とは違う落ち着いた過ごし方になりそうです。時間に余裕があれば、帯広市街に戻って豚丼や十勝ワインなどご当地グルメを楽しんでから空港や駅に向かうと、桜と温泉と食を一度に満喫できる旅程になると思います。車を使わない場合は、宿からのシャトルバスや帯広駅行きの路線バスの時刻をあらかじめ確認しておくと当日慌てずに済みます。日程や体力に合わせて、宿での滞在時間を長めに取るアレンジもおすすめです。宿選びに迷ったら、まずは楽天トラベルで十勝川温泉エリアの宿を横断的に見比べてみてください。
帯広・十勝川温泉の桜シーズン旅、よくある質問
最後に、帯広・十勝川温泉エリアへ桜のシーズンに旅行するにあたって気になりそうな疑問をまとめておきます。調べていて自分自身も気になった点が多かったので、予約前に確認しておくと、当日の旅程がスムーズになると思います。
graph TD
A[帯広・十勝川温泉で桜と泊まる宿を選ぶ] --> B{何を優先したい?}
B -->|客室で温泉を独り占め| C[露天風呂付き客室の宿]
B -->|大浴場・記念日プラン| D[大浴場が自慢の宿]
B -->|街歩き・移動効率| E[帯広駅前に泊まる]
C --> C1[十勝川モール温泉 清寂房]
C --> C2[十勝川温泉 第一ホテル 豊洲亭]
C --> C3[十勝川温泉 観月苑]
D --> D1[十勝川温泉 ホテル大平原]
D --> D2[十勝川温泉 笹井ホテル]
E --> E1[帯広天然温泉 ふく井ホテル]
まとめ、帯広・十勝川温泉で桜と過ごす旅を選ぶなら
本州の桜が終わったあとでも、十勝地方なら4月下旬から5月中旬にかけてまだ桜を楽しめます。帯広市街の緑ヶ丘公園、音更町の十勝が丘公園という見頃の時期が少しずれた2つの名所を組み合わせれば、1泊2日でも二段構えの花見ができそうです。正直、調べ始めるまでは北海道の桜にここまで奥行きがあるとは思っていませんでした。
宿は、客室で温泉を独り占めしたいなら清寂房・第一ホテル・観月苑、記念日らしさや大浴場を重視するならホテル大平原・笹井ホテル、街歩きも兼ねたいなら帯広天然温泉ふく井ホテルというように、目的に応じて選び分けてみてください。世界でも珍しい植物性のモール温泉に浸かりながら、少し遅い桜を眺める時間は、きっと特別な思い出になるはずです。パートナーや家族と、周りを気にせずゆっくり過ごせる時間そのものが、旅館・温泉宿ならではの贅沢だと改めて感じました。気になる宿が見つかったら、楽天トラベルで早めに空室をチェックしてみてくださいね。来年の春は、私も本当に十勝まで足を延ばしてみようかと思っています。






