「福島に温泉旅行に行きたいけど、大浴場で人目を気にするのはちょっと苦手」。正直、私自身もそのタイプで、温泉は好きなのに脱衣所で誰かとタイミングが被ると、それだけでそわそわしてしまいます。せっかくの旅行なら、部屋についている露天風呂で、誰にも気兼ねせず好きなだけ湯につかりたい。そう思って、福島県内の温泉地を調べてみました。

気になって調べてみたんですが、福島には飯坂温泉、土湯温泉、高湯温泉と、県内屈指の名湯が集まっていて、客室に露天風呂や温泉風呂を備えた宿が思っていたよりたくさんありました。老舗の数寄屋造りの宿から、貸切風呂を含む標高800mの一軒宿まで、雰囲気もさまざまです。

この記事では、口コミや公式情報を調べたうえで、客室で温泉を独り占めできる福島の宿を4軒、温泉の泉質や食事のスタイル、記念日利用のしやすさまで具体的に比較しました。2026年7月時点で確認できた情報をもとにしているので、料金やプランの詳細は予約前に公式サイトや楽天トラベルでも確認してくださいね。

宿名温泉地客室の温泉設備食事のスタイル
摺上亭大鳥飯坂温泉一部客室に温泉内湯、館内は貸切露天・岩風呂朝夕とも部屋食
吉川屋奥飯坂 穴原温泉露天風呂付き客室「紅雲閣」あり個室食事処での会席
土湯別邸 里の湯土湯温泉全9室、多くの部屋に温泉内湯個室での懐石(二部制)
花月ハイランドホテル高湯温泉客室露天はなし、貸切露天2室会場食

「露天風呂付き客室」と一口に言っても、実際は貸切風呂だけという宿も少なくありません。上の表の「客室の温泉設備」の欄で、部屋に温泉があるのか、館内の貸切風呂を使う仕組みなのかを先に確認しておくと、予約後のイメージ違いを防げます。

飯坂温泉で叶う、客室露天風呂のある老舗宿

福島駅からのアクセスの良さで選ぶなら、まず候補になるのが飯坂温泉です。奥州三名湯のひとつに数えられる歴史ある温泉地で、老舗旅館が多いぶん、客室露天風呂を備えた宿も充実しています。個人的に気になったのは、この2軒でした。

摺上亭大鳥|数寄屋造りの客室で味わう部屋食と貸切露天

摺上亭大鳥は、居室が数寄屋造りで統一された落ち着いた宿です。朝食も夕食も基本はお部屋食で、周りを気にせずゆっくり味わえるのがうれしいところ。温泉はすべて源泉かけ流しで、岩風呂と露天風呂はどちらも貸切で利用できます。客室によっては温泉の内湯が付いているタイプもあり、部屋に居ながら何度でも湯につかれるのは、正直かなり贅沢だと思います。

口コミを読んでいると、福島牛を使った夕食への評価がとても高く、地元の野菜をビュッフェ形式で楽しめる朝食「大鳥農園」も人気のようです。館内に日本酒バーがあるところも、お酒好きの大人にはうれしいポイントかもしれません。

吉川屋|渓谷を望む紅雲閣の露天風呂付き客室

正式には「奥飯坂 穴原温泉 匠のこころ 吉川屋」という名前の宿で、露天風呂付き客室「紅雲閣」からリーズナブルな部屋まで、幅広いタイプの客室が用意されています。渓谷を望む「かもしかの湯」「さるあみの湯」があり、東北最大級クラスの大浴場と呼ばれるだけあって、湯船の広さにも余裕があります。

夕食は福島牛のすき焼きを主役にした会席が中心で、朝食にはフレンチトーストなど洋の要素も。館内には4000冊の漫画が読めるブックラウンジや、キッズスペースもあるので、子ども連れの家族旅行にも向いていそうです。露天風呂付き客室にこだわりつつ、家族での利用も考えているなら、まず調べてみる価値がある宿だと思います。

土湯温泉・高湯温泉、貸切と客室風呂で満喫する一軒

飯坂温泉からもう少し足を延ばすと、土湯温泉と高湯温泉というふたつの静かな温泉地があります。どちらも福島駅からバスや車で30〜45分ほどとやや距離はありますが、その分、渓流沿いや山あいの静けさが際立つ宿が多い印象です。

土湯別邸 里の湯|全9室、温泉風呂付き客室と全浴槽貸切制

土湯別邸 里の湯は、全9室というこぢんまりとした宿です。露天風呂付き客室でない部屋にも温泉の内湯が付いていて、館内にある浴槽はすべて貸切制。土湯温泉組合が管理する源泉から毎分50リットルの湯が届けられていて、無色で刺激が少ない単純温泉なので、肌が弱い人にも入りやすいと思います。

食事は夕食が18時か18時30分、朝食が8時か8時30分の二部制で、板長が2ヶ月ごとに献立を変える季節の懐石が楽しめます。9室しかないからこそ落ち着けるという口コミが多くて、これは静かに過ごしたい人にとって本物の魅力だろうなと感じました。

花月ハイランドホテル|標高800m、乳白色の硫黄泉と空中露天風呂

高湯温泉の中でもっとも標高の高い場所(800m)に建つのが、花月ハイランドホテルです。乳白色の硫黄泉が自慢で、加水・加熱をしない100%かけ流し。大浴場「山の湯」に加えて、檜と石を組み合わせた空中露天風呂「杜の湯」、貸切露天風呂「ひめさ湯り」が2室あります。客室そのものに露天風呂が付いているわけではありませんが、貸切風呂を使えば実質的に客室と変わらない独占感が味わえます。

福島市内を見下ろす標高からの眺めは、天気が良ければ遠くまで見渡せて、正直、写真だけでは伝わらない開放感がありました。硫黄の香りが強めの本格派なので、香りの強い温泉が好きな人には特におすすめです。

会席・部屋食でゆっくり味わう福島の宿の食事

福島の温泉宿を比較していて感じたのは、食事のスタイルが宿によってかなり違うということです。部屋食にこだわりたい人は、事前にチェックしておいたほうがいいと思います。気になる宿は楽天トラベルでプランごとの食事内容を見比べてみてください。

摺上亭大鳥の部屋食、福島牛と地の恵みをゆっくりと

摺上亭大鳥は、朝食も夕食も基本がお部屋食という点で、この記事の中でもとくに部屋食志向が強い宿です。福島牛を使った夕食は品数も多く、口コミでは量と質のバランスへの満足度が高いようでした。朝食のビュッフェ「大鳥農園」は部屋食ではなく専用会場での提供ですが、地元野菜を中心にした構成で、夜の贅沢さとはまた違う満足感があります。

部屋食は周りのペースを気にせず、自分たちのタイミングで味わえるのが最大の魅力です。小さな子ども連れや、ゆっくり会話をしながら食事をしたい夫婦には向いていると思います。個人的には、旅先でこそ食事の時間を急かされたくないので、この部屋食スタイルにはかなり惹かれます。

吉川屋の会席、渓谷を眺めながらの食事処

吉川屋は個室食事処での提供が中心で、渓谷を望む窓辺の席で福島牛すき焼きを主役にした会席をいただけます。部屋食ではありませんが、個室なので他の宿泊客と顔を合わせることはほとんどありません。朝食は和洋中50種類以上のバイキング形式で、こちらは大人数での食事を楽しみたい人に向いています。

会席の内容は季節によって変わるため、訪れる時期の旬の食材が気になる人は、公式サイトで献立例を確認してから予約するのがおすすめです。

記念日や親孝行にふさわしい福島の宿の選び方

客室で温泉に入れる宿は、そのまま記念日や親孝行の旅行先としても向いています。周りを気にせず、大切な人とゆっくり過ごせる時間そのものが特別なプレゼントになると思います。プランの有無は楽天トラベルで検索する際に、記念日や誕生日のキーワードを合わせて調べてみると見つけやすいです。

プロポーズや結婚記念日に選ぶなら

数寄屋造りの落ち着いた雰囲気と、部屋食でゆっくり過ごせる時間を考えると、摺上亭大鳥や土湯別邸 里の湯のような、こぢんまりとした宿が記念日利用には向いていると感じました。全室数が少ない宿ほど、館内が静かで、写真映えよりも会話に集中できる時間を作りやすいというのが個人的な印象です。ケーキやスパークリングワインが付く記念日プランを用意している宿もあるので、予約時に相談してみるとよさそうです。

両親との旅行、還暦祝いに向いた宿

一方、両親を連れて行くなら、大浴場も充実していて選択肢が広い吉川屋や花月ハイランドホテルのような宿も候補になります。家族構成や年齢層に合わせて、部屋食と個室食事処、貸切風呂と大浴場をバランスよく選べる宿のほうが、みんなが満足しやすいのではないかと思います。還暦祝いのような節目の旅行では、送迎の有無や部屋までの移動距離も、事前に確認しておくと安心です。

flowchart TD

A[福島で客室温泉を楽しみたい] --> B{何を重視する?}

B -->|部屋食でゆっくり| C[摺上亭大鳥]

B -->|露天風呂付き客室の充実| D[吉川屋]

B -->|静けさと貸切風呂| E[土湯別邸 里の湯]

B -->|眺望と本格硫黄泉| F[花月ハイランドホテル]

客室露天風呂付きの宿を選ぶときに知っておきたいポイント

ここまで4軒を紹介してきましたが、実際に選ぶときに知っておくと失敗しにくいポイントをまとめておきます。予約前にこの視点でもう一度楽天トラベルのプランページを見返すと、候補が絞りやすくなります。

泉質と貸切風呂の予約方法を確認する

「露天風呂付き客室」と書かれていても、実際には温泉ではなく沸かし湯の場合もあります。福島の宿を調べていて分かったのは、飯坂・土湯・高湯とも源泉かけ流しをうたう宿が多い一方で、細かい泉質や湯量は宿によって差があるということです。貸切風呂を使う場合は、予約制か先着順かも宿によって違うので、チェックイン時にすぐ確認するか、事前に電話で聞いておくと安心です。

アクセス、新幹線・車での行き方

飯坂温泉は福島駅からバスや車で20〜30分ほどで、比較的アクセスしやすい立地です。土湯温泉・高湯温泉はそこからさらに離れていて、バスで40〜45分ほどかかることもあります。荷物が多い旅行や、到着時刻が遅くなりそうな場合は、送迎の有無や最終バスの時刻を事前に調べておくと、当日慌てずに済みます。

よくある質問

Q. 客室露天風呂と貸切風呂の違いは?

客室露天風呂は部屋についている専用の湯船で、基本的にその部屋の宿泊者しか使えません。貸切風呂は館内の共用スペースにあり、時間ごとに宿泊者が入れ替わりで利用する形式です。この記事で紹介した土湯別邸 里の湯や花月ハイランドホテルは、後者の貸切風呂タイプが中心なので、利用したい場合は空き時間の予約が必要になることが多いです。

Q. 早期予約は必要?

紅葉や年末年始などの繁忙期は、露天風呂付き客室から埋まっていく傾向があります。特に部屋数が少ない宿ほど早めに満室になりやすいので、日程が決まったらできるだけ早く楽天トラベルで空室状況を確認しておくのがおすすめです。

Q. 家族連れでも利用できる?

吉川屋のようにキッズスペースを備えた宿もあれば、土湯別邸 里の湯のように9室のみで静けさを重視した宿もあります。小さな子ども連れなら設備が充実した宿、静かに過ごしたいなら部屋数の少ない宿と、目的に応じて選び分けるとよさそうです。

Q. 貸切風呂は追加料金がかかる?

宿によって扱いが分かれます。花月ハイランドホテルの「ひめさ湯り」のように有料の貸切風呂もあれば、土湯別邸 里の湯のように館内の浴槽すべてが宿泊料金に含まれている宿もあります。追加料金の有無や、1回あたりの利用時間は予約時にあわせて確認しておくと、当日の予定も立てやすくなります。

まとめ

福島県内で客室に温泉を備えた宿を4軒、比較してみました。部屋食にこだわるなら摺上亭大鳥、露天風呂付き客室の充実度なら吉川屋、静けさと貸切風呂なら土湯別邸 里の湯、標高からの眺めと本格的な硫黄泉なら花月ハイランドホテル。それぞれ違った魅力があって、正直どれも一度は泊まってみたいと思わせる宿ばかりでした。

大浴場が少し苦手という人も、客室や貸切風呂を選べば、福島の名湯を心ゆくまで楽しめます。今回調べていて、福島には想像以上に選択肢があると分かって、次の休みが待ち遠しくなりました。気になる宿が見つかったら、料金やプランの詳細は楽天トラベルで早めにチェックしてみてください。福島での温泉時間が、あなたにとって静かで満たされた時間になりますように。