富良野と聞いて思い浮かぶのは、ラベンダー畑と洋風のリゾートホテルという方が多いんじゃないでしょうか。正直、私もそうでした。
結婚記念日にどこへ行こうかと夫と話していたとき、「派手なリゾートよりも、和室でゆっくりしたいよね」という話になったんです。それで気になって調べてみたんですが、富良野は本当にリゾートホテルとペンションが主役の町で、純和風の旅館はかなりの少数派。むしろだからこそ、見つけたときの満足度が高いのでは、と思うようになりました🍵
この記事では、富良野市街の老舗和風旅館から、十勝岳温泉の秘湯系和室旅館まで、実際に楽天トラベルで予約できる宿だけを調べて4軒に絞り込みました。畳の匂いや障子越しの光が恋しくなる方に、届けたい内容です。
富良野で"純和風"の宿が今こそ贅沢な理由|選ぶときに見る3つの視点
富良野・美瑛エリアの宿泊施設をひととおり眺めてみると、大浴場自慢の温泉リゾートホテルや、北欧風のプチホテル、コテージタイプの一棟貸しがずらりと並びます。畳と障子のある純和風の旅館は、実はかなり数が絞られる存在なんですよね。
だからこそ、選ぶときに見るべき視点を最初に整理しておきたいと思います。ひとつ目は温泉の質です。源泉かけ流しなのか、貸切風呂があるのか、大浴場と客室のお風呂どちらが主役なのかで、滞在の過ごし方はまったく変わってきます。十勝岳温泉のように標高の高い秘湯エリアでは、泉質が2種類ある宿もあって、湯めぐりだけでも十分な旅の目的になります。
ふたつ目は建築としつらえです。和室の畳数、障子や縁側の有無、庭が見えるかどうか。老舗旅館なら創業年や、割烹から旅館へと形を変えてきたような歴史も、しつらえの説得力につながります。純和風の旅館選びで「建築としつらえ」を重視する考え方は、全国的な傾向で、黒川温泉の数寄屋造り旅館のように、庭園と客室の造形で選ぶ宿も多くあります。口コミを読み込んでいくと、写真だけではわからない「部屋に入った瞬間の空気感」を語っている声が案外多くて、これは参考になるなと感じました。
みっつ目は静けさです。純和風の旅館は総じて部屋数が少なく、5室、12室といった小規模な宿が多い。大型リゾートホテルの賑わいとは真逆で、静かに過ごしたい人にはむしろこの規模感がありがたいポイントになります。
正直、この3つの視点は洋風リゾートホテルを選ぶときにはあまり意識しないものだと思います。大浴場の広さやアメニティの豊富さで選ぶのがリゾートホテルなら、純和風旅館は部屋そのものが持つ空気で選ぶ、というイメージに近いかもしれません。私自身、口コミを読み込んでいくうちに「この宿、静かそうだな」という感覚だけで気になり始めた宿がいくつもありました。数値化しにくい部分だからこそ、口コミの言葉の端々から想像力を働かせる必要があるんですよね。
富良野・美瑛エリア全体の宿泊施設を見渡したい場合は、楽天トラベルで富良野・美瑛・トマムエリアを検索すると、300件を超える宿がヒットします。そのなかから「和室」「純和風」という軸で見比べていくのが、失敗しない近道だと個人的には思っています。
町なかで純和風の情緒に浸る宿
まずは富良野駅から歩いて行ける、市街地の老舗和風旅館を2軒。どちらも部屋数が少なく、家族経営ならではの温かさが残っている宿です。夜は駅前で食事をして、宿に戻ったら畳の部屋でゆっくり、という過ごし方ができるのが町なか派の魅力ですね。
すみれ旅館|大正生まれの老舗が守る家庭的な和のもてなし
すみれ旅館は、大正12年に「割烹すみれ」として生まれ、戦後に旅館へと姿を変えた老舗です。100年近い歴史を持つ建物と聞くと身構えてしまいそうですが、口コミや紹介記事を読んでいくと、家庭的な味とサービスでもてなす小さな旅館という雰囲気が伝わってきます。
正直、老舗と聞くと格式張った印象を想像していたんですが、調べてみると館内には看板猫がいて、あたたかい家庭のような空気が漂っているらしいんですよね。この「ギャップ」が、なんだかすごく気になってしまいました。
客室は12室ある和室が中心で、着替え用の浴衣サービスも用意されています。富良野駅から徒歩5分という好立地でありながら、駅前の喧騒とは切り離された静けさがあるようです。館内には貸自転車もあるので、チェックイン前後に富良野の町を軽く散策するのにも向いています。夕食・朝食ともに食堂でいただくスタイルで、旅館らしい素朴な家庭料理が期待できそうです。
ただ、正直に言っておくと、クレジットカードが使えず現金のみの精算になる点は事前に知っておいたほうがいい情報です。老舗ならではの運営スタイルとも言えますが、旅の準備段階でチェックしておくと安心ですね。
口コミを読んでいて印象的だったのは、「昔ながらの家のような雰囲気」「スタッフの対応が丁寧」という声が複数見られたこと。派手さよりも、人の温かさで選びたい方にはかなり刺さる宿だと思います。
ペットと同宿できる点も、地味に見えて実は珍しい強みです。愛犬と一緒に富良野を旅したいけれど、洋風リゾートホテルはペット不可のことが多くて諦めていた、という方には選択肢のひとつになりそうです。館内設備は決して豪華ではありませんが、テレビやインターネット接続など最低限のものは揃っていて、余計な設備がない分、部屋の畳と障子そのものに意識が向く滞在になりそうです。夜、宿に戻って布団に横になったとき、大正時代から続く建物の静けさに包まれる感覚は、洋風のホテルではなかなか味わえない時間だと思います。
旅館山水|富良野駅近くの静かな和室と小さな庭
旅館山水は、富良野駅から徒歩7分、閑静な場所にたたずむ全5室のみの小さな旅館です。部屋数が少ないぶん、大人がゆっくり過ごすことを前提にした落ち着いた空気があるようで、庭を眺めながら静かに過ごしたい人には理想的な規模感だと思います。
館内にはセルフ式のコインランドリーが無料で使えたり、無料の貸自転車が用意されていたりと、長めに滞在するのにも向いた設備が整っています。駐車場も3台分無料で確保されているので、車での旅にも対応できそうです。
気になって調べてみたんですが、和室と庭という組み合わせは、実は富良野のなかでもかなり珍しい存在なんですよね。リゾートホテルのラウンジのような華やかさはない代わりに、部屋の障子越しに庭の気配を感じながら過ごす時間は、純和風旅館ならではの贅沢だと感じます。
夕食・朝食のスタイルや詳しい料金は時期によって変動するため、予約前に最新のプラン内容を確認しておくのがおすすめです。5室しかない分、繁忙期は早めに埋まりやすい点も、ここは正直に伝えておきたいポイントです。
静けさを最優先にしたい方、記念日にこぢんまりとした和室でふたりの時間を過ごしたい方には、かなり相性のいい宿だと思います。
大人向けの旅館という位置づけなので、小さなお子さん連れの旅よりも、夫婦やカップルでの記念日旅行、あるいは一人でゆっくり羽を伸ばしたい大人旅に向いていそうです。個人的には、こういう小規模宿こそ「調べれば調べるほど気になる」タイプだと思っていて、写真の数は少なくても、口コミの一言一言から静かな滞在の雰囲気が伝わってくるのが面白いところ。富良野駅から歩ける距離にありながら、駅前の賑わいをふっと忘れられるような、そんな時間の流れ方をする宿なんだろうなと想像しています。
山あいの秘湯で純和風の湯宿を味わう
続いては、富良野市街から車で40〜45分ほど山を登った、上富良野町の十勝岳温泉エリア。標高1200メートルを超える高地に、和室中心の秘湯旅館が2軒あります。町なかとはまったく違う、雲の上のような静けさと湯量が待っています。
十勝岳温泉 湯元凌雲閣|標高1280mの雲上で寛ぐ和室と2種の湯
十勝岳温泉 湯元凌雲閣は、標高1280メートルと北海道でもっとも高い場所にある温泉宿です。客室は和室10畳・6畳を中心とした純和室タイプで、日本秘湯を守る会にも加盟している、正真正銘の秘湯旅館。
口コミを50件近く読んでいて、これは本物だと思ったのが温泉への評価の高さです。酸性泉とカルシウム・ナトリウム硫酸塩泉という2種類の源泉をかけ流しで楽しめて、男湯・女湯とも入れ替え制でどちらの泉質にも入浴できる仕組みになっています。女性用は洞窟風呂が主体という珍しい造りで、雲の上で仙人気分を味わえる露天風呂も評判です。
「北海道で一番標高の高い温泉を体験できます。含鉄の温泉と、酸性の温度低めの温泉の2つに交互に入る」「お風呂、景色、壮大な山々も最高で、過去一で癒された」といった声が実際の口コミに並んでいて、評価は4.40、175件というボリュームも信頼できる数字だと感じます。
…って、標高1280mの露天風呂で山々を見渡しながら湯に浸かる時間、想像するだけでもうずうずしてきますよね。
食事はレストランでいただくスタイルで、大浴場・露天風呂・サウナまで揃っているので、湯めぐりを目的に連泊するお客さんもいるようです。日本秘湯を守る会に加盟している宿は全国的にも数が限られていて、大型資本のリゾートホテルとは違う「一軒宿ならではの気概」のようなものを感じます。純和風の和室に泊まりながら、これだけ本格的な温泉体験ができる宿は、正直なところ富良野エリアでもかなり貴重な存在だと思います。夏は雲海、秋は紅葉、冬は雪見風呂と、四季それぞれの表情を見せてくれるのも標高1280mならではの魅力です。
アクセスは上富良野駅からバスで50分、富良野市街からは車で約45分。決して近くはありませんが、冬場は積雪のためスタッドレスタイヤが必要になるなど、山の宿ならではの注意点もあります。美瑛側からのスカイラインは冬季通行止めになるため、季節によってアクセスルートが変わる点は事前にチェックしておきたいところです。
十勝岳温泉 カミホロ荘|源泉100%かけ流しと星空を独り占め
湯元凌雲閣とほぼ同じ十勝岳温泉エリアに立つのが、十勝岳温泉 カミホロ荘です。標高1200メートルの高地から、夕焼け・星空・雲海という大自然の移り変わりを望める立地で、源泉100%かけ流しの温泉が自慢の宿です。
評価は4.41、196件の口コミという安定した支持を集めていて、楽天トラベルの日本の宿アワード2019とブロンズアワード2019をダブル受賞している実績もあります。派手な演出はない代わりに、湯そのものの質と、自然の景色という素朴な魅力で長く愛されてきた宿なんだろうな、と口コミを読みながら感じました。
客室は和室を中心としたシンプルな造りで、湯元凌雲閣に比べると装飾は控えめ。ただ、その分「余計なものがない」静けさがあって、山歩きの帰りに湯につかって星を眺める、という過ごし方をしたい人にはむしろぴったりだと思います。
正直、この標高でこの静けさとこの温泉、というバランスはなかなか他では見つけられません。駐車場も40台分無料で用意されているので、車での旅にも対応しやすい宿です。上富良野駅から車で30分というアクセスで、湯元凌雲閣とセットで「十勝岳温泉の湯めぐり」として計画してみるのも面白いかもしれません。
チェックインを済ませて温泉に浸かり、夕暮れどきに外を眺めれば空が赤く染まり、日が沈みきると満天の星、条件が揃えば眼下に雲海が広がる。この移り変わりをひとつの宿から動かずに見届けられるのは、標高1200メートルという立地があってこそだと思います。口コミが196件も積み重なっているのに評価4.41を保っているのは、それだけ「期待どおりだった」というリピーターが多い証拠でもありますよね。飾らない和室と源泉のシンプルな組み合わせだからこそ、長く愛されているんだろうなと感じます。
純和風旅館をもっと楽しむための選び方とよくある質問
ここまで紹介した4軒は、大きく「町なか派」と「秘湯派」の2タイプに分かれます。改めて整理すると、次のような違いがあります。
graph TD
A[富良野で純和風の宿を探している] --> B{静かな街なかで過ごしたい?}
B -->|はい、駅近くがいい| C[町なか老舗和風旅館]
B -->|いいえ、秘湯で温泉三昧したい| D[十勝岳温泉の秘湯和室旅館]
C --> E[すみれ旅館]
C --> F[旅館山水]
D --> G[湯元凌雲閣]
D --> H[カミホロ荘]
| タイプ | 宿の例 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 町なか老舗和風旅館 | すみれ旅館・旅館山水 | 駅近で気軽に和室に泊まりたい人、夜は町で食事を楽しみたい人 |
| 秘湯和室旅館 | 十勝岳温泉 湯元凌雲閣・カミホロ荘 | 温泉と絶景を最優先にしたい人、車移動が苦にならない人 |
たとえば、すみれ旅館や旅館山水のように富良野駅から徒歩圏内の宿は、ラベンダー観光や富良野グルメと組み合わせやすいのが利点です。一方で、湯元凌雲閣やカミホロ荘のような十勝岳温泉エリアの宿は、標高の高さゆえの絶景と源泉かけ流しの湯そのものが旅の目的になります。どちらが正解というより、旅のスタイルに合わせて選ぶのが失敗しないコツだと思います。
町なか派・秘湯派のどちらを選ぶにしても、部屋数が少ない純和風旅館ならではの注意点もあります。すみれ旅館や旅館山水のような5室・12室規模の宿は、繁忙期には数か月前から予約が埋まることも珍しくありません。十勝岳温泉エリアの2軒も、雲海や紅葉のシーズンは人気が集中しやすいので、行きたい時期が決まっている方は早めの予約を心がけたほうが安心です。
予約前に気になる点は、2026年時点の実用情報としてまとめておきますね。
こうして比べてみると、純和風旅館というだけでも意外と個性があるのがわかりますよね。気になる宿を見つけたら、まずは楽天トラベルで最新の空室状況と料金を確認してみてください。
まとめ
富良野は洋風のリゾートホテルが主役の町だからこそ、畳と障子のある純和風の宿には、他では味わえない静けさがあります。富良野駅から歩けるすみれ旅館や旅館山水は、老舗ならではの家庭的なもてなしが魅力。十勝岳温泉の湯元凌雲閣やカミホロ荘は、標高1200メートル超という立地そのものが旅の目的になる秘湯旅館です。
正直、今回調べていて一番驚いたのは、これだけリゾートホテルが多い富良野エリアにも、こうして和室の空気を大切に守り続けている宿がちゃんと残っていたことでした。結婚記念日にどちらへ行くか、まだ迷っていますが、次に富良野を訪れるときは、間違いなくこのどちらかの和室で一晩過ごしたいと思っています。
気になる宿が見つかったら、楽天トラベルで空室状況をチェックしながら、あなたの旅のスタイルに合う一軒をゆっくり選んでみてくださいね。









