「郡上八幡 半露天風呂 客室」で検索してみたものの、出てくる情報がどうも噛み合わない。そんな経験はありませんか。
正直、私も最初はそうでした。パートナーとの結婚記念日に、部屋の中でお湯に浸かれる宿に泊まりたいと思って郡上八幡を候補に挙げたんですが、いくつかのサイトを見比べているうちに、あれ、この宿は本当に予約できるのかなという違和感が拭えなくなったんです。気になって調べてみたんですが、複数の予約サイトで今も紹介されているある宿が、肝心の楽天トラベルでは掲載終了になっていました。古い情報をそのまま信じて予約しようとしていたら、と思うとちょっとぞっとします。
そこで今回は、郡上八幡の城下町を中心に、実際に楽天トラベルで予約できる状態かどうかを一軒ずつ確認しながら、客室で湯を楽しめる宿を調べ尽くしました。結論からいうと、城下町のど真ん中となると選択肢は驚くほど少ないです。でも少しだけ足を延ばせば、納得の宿がちゃんとあります。記念日に泊まりたい人も、静けさを求めている人も、自分に合う一軒がきっと見つかるはずです。
郡上八幡で「客室に露天風呂がある宿」を探すときに知っておきたいこと
まず正直に言ってしまうと、郡上八幡の城下町だけに絞って客室に露天風呂、または半露天風呂がある宿を探すと、実在確認できたのは1軒だけでした。城下町は長良川と吉田川が合流する美しい水の町で、宿の数自体は決して少なくありません。ただ、その多くは共同の大浴場や貸切風呂のスタイルで、部屋そのものに露天風呂を備えている宿となると事情が違ってきます。
唯一該当したのがホテル積翠園です。公式サイトには「城下町・郡上八幡で唯一のテラス付き露天風呂のあるお部屋」とはっきり書かれていて、これは裏を返せば城下町内に競合がほぼ存在しないということでもあります。
…って、じゃあ他のサイトで紹介されている宿はどうなの、と思いますよね。実はここでひとつ引っかかったことがあって、ある宿泊予約サイトでは今も「露天風呂付き客室4室」と紹介されている宿があったんです。ところが楽天トラベルの施設ページを直接開いてみると、指定されたページは掲載終了しましたという表示に切り替わっていました。古い情報がそのまま残り続けているサイトもあるということです。この記事では、必ず楽天トラベルで現役掲載を確認できた宿だけを紹介します。
半露天風呂は屋根や壁の一部で囲われた開放的な浴槽、露天風呂は完全に屋外に開かれた浴槽を指すことが多いですが、宿によって呼び方はまちまちです。この記事では公式サイトや楽天トラベルの表記に沿って紹介します。
そこで今回は、郡上八幡単体にこだわらず、車で30分圏内の郡上市白鳥町、そして美濃市まで対象を広げました。星野リゾート系列は含めていませんし、対象地域から30km以上離れた宿(下呂温泉なども検討しましたが車で1時間20分ほどかかるため今回は除外しています)も入れていません。判断の目安を図にまとめてみました。
graph TD
A[郡上八幡で客室の湯を探す] --> B{客室露天風呂は絶対条件?}
B -->|はい、城下町にこだわる| C[ホテル積翠園]
B -->|はい、距離は気にしない| D[満天の宿]
B -->|いいえ、静けさ重視| E[高畑温泉 湯之本館]
B -->|いいえ、貸切風呂でも良い| F[町家ホテル おやどbaison]
図の通り、客室露天風呂を絶対条件にするなら城下町の積翠園か、白鳥町まで足を延ばして満天の宿。立地や情緒を優先するなら湯之本館やbaisonも十分候補になります。ここから一軒ずつ、詳しく見ていきましょう。
楽天トラベルで郡上市エリアの宿を見比べてみると、この選択肢の少なさが数字としても実感できると思います。
城下町のど真ん中で露天風呂付き客室に浸かるなら(ホテル積翠園)
八幡山の中腹、郡上八幡城まで徒歩10分の場所に建つホテル積翠園は、先ほど触れた通り城下町で唯一、客室に露天風呂を備える宿です。2019年7月にリニューアルした全21室のうち、露天風呂付きデラックスルームはテラス付きの48平米、ツインタイプ。窓の外には城山の稜線が広がっていて、晴れた夜には満天の星まで見えるそうです。
想像してみてください。チェックインを済ませて部屋に入ると、まずテラスに置かれた石造りの湯船が目に入ります。お湯を張って浸かれば、正面には八幡城のシルエット、日が暮れれば町の灯りがぽつぽつと灯り始める。城下町のホテルで、こんな眺めを部屋から独り占めできる宿はそうそうないはずです。
正直、この発想がかなり好みです。城下町を見下ろす高台という立地はそう多くないですし、湯に浸かりながら城山を眺められる部屋は、郡上八幡ではここにしかありません。プライベートガーデンに面した露天風呂なしのデラックスルームも用意されているので、露天風呂にこだわらない同行者がいる場合でも選びやすいのは助かるポイントだと思います。
食事は郡上鮎や飛騨牛を使った会席料理で、飛騨牛の鉄板焼き、しゃぶしゃぶ、すき焼きを食べ比べられるプランも用意されています。郡上八幡の名物を一度に楽しみたい人にはうれしいラインナップです。
アクセスは郡上八幡駅、郡上八幡インターのどちらからも車で10分。無料の屋外駐車場が50台分あり、観光バスの駐車も可能なので、車での旅行にも向いています。城下町プラザからも徒歩10分という距離なので、観光の合間に一度部屋へ戻ってひと息つく、という過ごし方もできそうです。
ちなみにこの部屋は1名から4名まで利用できて、3名以上の場合はエキストラベッドで対応してもらえるそうです。夫婦二人での記念日旅行はもちろん、家族三世代での利用も検討できそうな懐の深さがあります。
ただ、露天風呂付きデラックスルームは全21室のうちの一部で、城下町唯一という希少性もあって記念日シーズンには早めに埋まりやすい印象です。料金は2026年7月時点の目安で、2名利用時31,350円から46,200円/人(消費税込)。2名1室で税込62,700円台からが目安になります。プランや季節によって変わるので、最新の料金は公式ページでの確認をおすすめします。
少し足を延ばせば、全室が露天風呂付き客室の隠れ宿(満天の宿・白鳥町)
城下町にこだわらないなら、郡上市白鳥町にある天然温泉露天風呂全室完備 満天の宿が有力な候補になります。郡上八幡から車で約30分、距離にして16.6キロほど。東海北陸自動車道の白鳥ICや高鷲ICからも近い、ウイングヒルズ白鳥リゾート内の宿です。
その名の通り、全室に天然温泉の露天風呂が付いています。和室タイプと和洋室タイプの2種類があり、どちらも部屋の中でナトリウム炭酸水素塩泉、低張性弱アルカリ性のとろみのある湯にじっくり浸かれます。この泉質、西日本の温泉通が選ぶ人気ランキングでトップ5に入ったこともあるそうで、美肌の湯として調べれば調べるほど気になってきました。
1日8組限定というのも見逃せないポイントです。大人数の宿泊客とすれ違うことがほとんどなく、館内はいつも静かなはず。楽天トラベルのゴールドアワード2024を受賞していることからも、口コミの評価の高さがうかがえます。評価は4.35点、130件のクチコミという実績があって、口コミ130件のうち温泉に関する評価が軒並み高いのを見て、これは本物だと思いました。
食事は岐阜や奥美濃の食材を生かした懐石料理です。標高が高いエリアなので、夏は下界より涼しく過ごしやすく、冬は雪見の露天風呂という楽しみ方もできそうです。隣接するウイングヒルズ白鳥リゾートのスキー場で滑ったあと、湯冷めする前にそのまま部屋の露天風呂へ直行できるという楽しみ方もできるはずです。ただし最寄り駅からは距離があり、公共交通機関だけで行くのは現実的ではないので、車移動が前提になる点は先に伝えておきたいです。
料金は2026年7月時点の目安で、2名1泊で税込88,920円から120,600円。積翠園と比べると価格帯は上がりますが、全室露天風呂という確実性と1日8組限定という希少性を考えると、記念日という特別な機会には納得の投資だと思います。
客室に風呂はなくても、一軒宿の静けさを味わうなら(高畑温泉 湯之本館)
ここまで紹介した2軒はどちらも客室に露天風呂がありますが、正直に言うと、郡上八幡の城下町からもっと近い場所で温泉情緒を味わいたいなら、高畑温泉 湯之本館という選択肢もあります。城下町から車で15分、那比川のほとりにぽつんと佇む一軒宿です。
先に断っておくと、客室自体に露天風呂はありません。部屋は那比川を望む渓谷側の和室で、窓を開ければ川のせせらぎと鳥の声が聞こえてきます。江戸時代に開湯したと伝わる高畑温泉は硫黄分を含む湯で、美肌や冷え性、神経痛、疲労回復に良いとされているそうです。客室露天風呂こそありませんが、一軒宿ならではの静けさは、ほかの2軒にはない魅力だと思います。
この宿でもうひとつ気になったのが、郡上おどりの期間中の無料送迎です。2026年は7月12日から9月6日のうち計30日間、宿泊者限定で当館と郡上八幡の市街地の間を無料送迎してくれるとのこと。夜遅くまで踊って、送迎で山あいの一軒宿に戻ってゆっくりくつろぐという過ごし方も良さそうです。
料理は山と川の恵みをたっぷり使った山里会席で、6月から10月限定の天然鮎づくしプランも人気だそうです。飛騨牛付きのグレードアッププランや、11月から3月にはぼたん鍋の用意もあります。宿から車で20分ほどの場所には、透明度の高い湧水に錦鯉と睡蓮が浮かぶ「モネの池」と呼ばれる人気の映えスポットもあり、静けさを味わったあとに少し足を延ばす楽しみ方もできそうです。
ひとつ実務的な注意点として、支払いは現金のみでクレジットカードやQR決済は使えません。入湯税として別途100円もかかります。料金は2026年7月時点の目安で、2名利用時12,000円から15,000円/人(消費税込13,200円から16,500円)と、積翠園や満天の宿と比べると手頃な価格帯です。客室露天風呂よりも一軒宿の静けさと料理を優先したい人には、こちらが合っているかもしれません。
貸切風呂で二人の時間を独り占めしたいなら(町家ホテル おやどbaison・美濃市)
もう少し足を延ばせる人には、美濃市の町家ホテル おやどbaisonも紹介しておきたいです。郡上八幡から車で20分から30分弱、距離にして27キロほど。うだつの上がる町並みの中にある、築150年の古民家をリノベーションしたホテルです。
客室に露天風呂はありませんが、その代わりチェックインから夜まで貸切風呂を1枠、無料で使えます。45分制で、宿自身も口コミへの返信で「お風呂も温泉ではございませんが大きい湯舟にのんびりと浸かれば」と正直に答えていて、この誠実さもなんだか好感が持てました。
口コミを読んでいて印象的だったのが「貸切風呂の入浴時間やカフェや軽朝食の時間などギリギリになった」という声。のんびりしすぎて時間を忘れるくらい満喫できたということですよね。庭には美濃和紙のあかりが灯されていて、夕方から夜にかけての幻想的な雰囲気も評判のようです。美濃市では毎年10月ごろに「美濃和紙あかりアート展」という、和紙のあかりで町並みを彩るイベントが開催されているそうで、宿の庭にも似た雰囲気の灯りが再現されているのだと思うと、和紙の産地ならではの粋な演出だと感じます。
全5室で、離れタイプの洋室ツイン、シングルなどがあります。蔵カフェでの軽食やドリンクが無料で楽しめて、朝食も蔵カフェでの軽朝食スタイル。評価は4.22点、88件のクチコミを確認しました。部屋の評価が4.60と特に高く、古民家の趣を気に入っている宿泊者が多い印象です。美濃市はユネスコ無形文化遺産に登録された本美濃紙の産地としても知られていて、宿の庭を彩る和紙のあかりにも、その伝統がさりげなく息づいています。
料金は2026年7月時点の目安で、2名1泊合計15,400円から46,400円。客室露天風呂ではなく貸切風呂という形になりますが、古民家の趣と美濃のうだつの町並みという情緒込みで考えると、これはこれで特別な一夜になりそうです。
郡上八幡までのアクセスと、城下町でのんびり過ごすヒント
郡上八幡は、名古屋から特急を使わずに行こうとすると意外と気合いが要る場所です。電車なら美濃太田駅や岐阜駅で長良川鉄道越美南線に乗り換えて郡上八幡駅へ。高速バスを使う場合は、名鉄バスセンターから「ひだ高山号」に乗れば郡上八幡インターまで約1時間36分で着きます。運転に自信がない人には、高速バスの直通便が地味にありがたい選択肢だと思います。
城下町に着いたらまず外せないのが宗祇水です。名水百選に最初に選ばれた湧き水で、今も地元の人が野菜を洗ったりする生活用水として使われています。観光地なのに生活の場でもあるという不思議な距離感が、郡上八幡らしさだと思います。
職人町、鍛冶屋町と呼ばれる一帯には格子戸の家並みが続いていて、夕方に歩くと軒先の明かりがひとつずつ灯っていく様子がなんとも言えず良い雰囲気です。7月から9月にかけては郡上おどりが開かれ、徹夜おどりの夜は町全体が踊りの輪に包まれます。高畑温泉湯之本館のように、この時期だけ市街地への無料送迎を出してくれる宿があるのも、郡上おどりが地域全体の一大イベントだからこそだと思います。
町のあちこちには、湧き水を上流から順に飲用、食材を洗う用、足を洗う用と三段階で使い分ける「水舟」と呼ばれる知恵も今も残っていて、歩くだけで水との暮らしを感じられます。宿に戻って部屋の湯に浸かるとき、この町がずっと水と付き合ってきた歴史を思い出すと、なんだか感慨深い気持ちになります。
チェックインの前後に城下町をゆっくり歩いて、部屋に戻って湯に浸かる。そんな一日の締めくくり方ができるのは、旅館ならではの贅沢です。宿を決めたら、楽天トラベルで最新のアクセス情報もあわせて確認しておくと安心です。
目的別に選ぶ、郡上エリアで客室の湯を楽しむ宿
ここまで紹介した4軒を、目的別に整理してみます。宿選びって結局、誰と、何を優先して泊まるかで正解が変わってきますよね。
4軒の違いを、簡単な表にもまとめておきます。
| 宿名 | エリア | 客室の湯 | 評価 | 料金目安(2名) |
|---|---|---|---|---|
| ホテル積翠園 | 郡上八幡城下町 | テラス付き露天風呂(一部客室) | 4.03点 | 62,700円〜(税込) |
| 満天の宿 | 白鳥町 | 全室に露天風呂付き客室 | 4.35点 | 88,920円〜(税込) |
| 高畑温泉 湯之本館 | 郡上八幡那比 | なし(一軒宿の温泉情緒) | 4.23点 | 24,000円〜(税込目安) |
| 町家ホテル おやどbaison | 美濃市 | なし(貸切風呂1枠無料) | 4.22点 | 15,400円〜(税込) |
結婚記念日やプロポーズなど、郡上八幡の城下町にこだわって特別な一日を演出したいなら、やはりホテル積翠園です。城山を望むテラス付き露天風呂と、徒歩10分で郡上八幡城に行ける立地の両方を叶えられる宿は、城下町にはここしかありません。
客室露天風呂を絶対条件にしたうえで、多少の距離は気にしないという人には満天の宿が向いています。1日8組限定という贅沢さと、美肌の湯として名高い泉質は、記念日にもご褒美旅にも申し分ないはずです。
静けさや温泉情緒を重視して、客室露天風呂にはこだわらないという人には高畑温泉湯之本館が候補になります。郡上おどりのシーズンに合わせて訪れるなら、無料送迎も心強い味方です。
おしゃれな空間や古民家ならではの体験を楽しみたい一人旅や女性同士の旅なら、町家ホテルおやどbaisonの貸切風呂と蔵カフェの組み合わせが魅力的です。
正直なところ、城下町の風情と客室露天風呂の両方を一度に叶えたいなら、選択肢は積翠園一択に近いです。でも、少し条件を広げれば、それぞれに違った魅力を持つ宿がちゃんとあります。気になった宿があれば、楽天トラベルで最新の空室状況を確認してみてください。
よくある質問
まとめ
郡上八幡で客室に露天風呂がある宿を探して分かったのは、城下町のど真ん中となると選択肢は驚くほど絞られるという現実でした。でも、その分ホテル積翠園というたしかな一軒が見つかりましたし、少し足を延ばせば満天の宿の全室露天風呂という贅沢も、高畑温泉湯之本館の一軒宿の静けさも、町家ホテルおやどbaisonの貸切風呂も、それぞれに捨てがたい魅力があります。
個人的には、城山を望むテラスで湯に浸かる時間を想像すると、やっぱり積翠園が気になっています。でも郡上おどりの季節に合わせるなら湯之本館の送迎も魅力的で、正直まだ迷っています。
気になった宿があれば、楽天トラベルで最新の空室とプランを確認してみてください。









